生徒が「わかりません」と言ってきたとき、

 

ふつうの塾の先生なら

 

「どこどこ？オッケー、この問題ね。これはね・・・」

 

って解説が始まると思うんだよね。

 

だって、

 

塾講師は勉強を教えるのが好きでやってるんだから。

 

難しい問題でも、生徒にわかりやすく説明して、

 

「さすが先生！」って思われたいわけよ。

 

 

でも、僕は違う。

 

生徒からの「わかりません」があったとき、

 

僕の中で「ちょっと待った」が入る。

 

「足掻いた形跡」があるかどうかをチェックしてるんだ。

 

その形跡っていうのは、

 

生徒のノートを見れば当然わかるし、

 

生徒の表情を見てもわかる。

 

自分でいろいろ試行錯誤して、それでもできない・・・

 

それで質問してきた生徒の顔には、

 

解けない悔しさとか、解けない自分へのイラ立ちみたいな表情が浮かんでいる。

 

 

でも、

 

「とりあえず先生に聞いておけばいいや。先に進めるし」

 

って思ってる生徒には

 

そういった表情が全くない。

 

当然、問題を解こうとした形跡もないし、

 

そもそも問題文すら読んでいないこともある。

 

それじゃあ、いくら質問しても自分でできるようにはならないよね。

 

解説をうけて「なるほど〜」とは言いつつも、

 

意識はもうその問題にはない。

 

先に進めること、早く終わらせることに意識がいってしまっているんだ。

 

 

自分の中で、

 

「これは絶対に解けるようにしないとヤバい」

 

って思いが強ければ強いほど、

 

その問題が脳ミソに深く刻まれると思うんだよね。

 

 

だから僕は、生徒から質問をうけたとき、

 

問題と格闘した形跡をチェックして、

 

それが見られなかった生徒には、

 

「例題ではどうやって解いてる？」

 

「解説には何て書いてある？」

 

って声かけをする。

 

すると生徒は、

 

「まずはこうやって・・・」

 

とブツブツ言いながら、ペンを動かす。

 

 

まずはそこからだよね。

 

自分で勉強できるようになるためには・・・

 

 

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